Mantova 泊

10月31日(土)・快晴/最高気温19度

6時半起床。今日から一週間の休暇でトスカーナに出掛ける。ミュンヘンからトスカーナまでは800キロメートルほど有るので一気に車で走るのはだんだんしんどくなってきている。というわけで今回はその中間にあるマントヴァで一泊することにした。これならばゆったりとした旅になる。

昨夜はユリアたちが Regensburg から到着したので一緒に食事をしたりしたあとは旅行の準備をするのも億劫になって、そのまま寝てしまった。

それでも7時半頃には車に荷物も詰め終わって8時過ぎには家を出ることが出来た。土曜日の今夜は久しぶりに三人の娘たちがわが家に集まってクッキーを焼いたり食事をして歓談するようだ。こうるさい両親抜きでこういう集まりをするのは嬉しいものらしい。(^_^;)

ミュンヘンを出るときには曇り空で、インスブルックあたりまではそんな天候が続いたがブレンナー峠を越える頃には快晴となった。アウトバーンの両側に拡がる針葉樹の黄金色の輝きが素晴らしい眺め。日本の紅葉のようにグラデュエーションは豊かではないが、これはこれなりに美しい。

宿泊地のマントヴァには予想外に速く14時頃に着いてしまった。ホテルの部屋に荷物を入れたあとすぐに街の中心部に繰り出す。途中にあるお目当てのレストラン “Il Cigno” で今夜の予約を入れようと訊ねたら今日はすべて予約済みだとか。30年ほど前に訪れてとてもおいしかったので、今回はもう一度食べてみたいと思ったのだが残念だった。

そこから10分ほど歩いた街の中心にある教会の広場はかなりの人出。折りからハロウィンの仮装をした子供達のグループや、消防団のパレードがあったりして楽しかった。この街も週末はかなり賑やかになるらしい。

歩き疲れて一旦ホテルに戻り19時半頃まで休憩する。そのあと夕食にとまた街へ出た。インターネットで調べた良さげなレストランはほとんど8時頃からの開店で、加えて予約を入れておかないと難しいみたい。この点もドイツとはずいぶん違うなと思う。

思いがけなくホテルの筋向かいに簡素なレストランがあった。インターネットで調べてみたらマントヴァでおいしいレストランの八位にランクされている。 Piadineria Caffetteria L’incontro

ホテルの真向かいなのでこれは良いとばかりに試してみたが、店はわたしが良く行く Rosenheimerplatz のケバブ屋さんのような感じ。とてもレストランと呼べるような作りではない。メニューも全てタパスで材料を挟んで焼き上げたものだけ。旅の第一日はシックリとイタリア料理店で楽しもうと思っていたのが、なんだか拍子抜けしてしまった。

しかし、さすがイタリア、この何の変哲も無い簡素なものが意外とおいしい!わたしは赤ワイン、ブリギッテは白ワインをそれぞれ⒉杯ずつ飲んですっかりいい気分になった。食後のエスプレッソまで飲んでお会計は二人で30 € にしかならなかった。チップを3 € 出したらそれを受け取らないというイタリアらしからぬ振る舞いもあったりしてなんだか新鮮。