読書の日曜日

2018年8月5日(日)・晴れ/最高気温31度

9時起床。

昨夜は外出から遅く帰宅して、就寝前にシャワーで汗を流したせいか6時近くまでグッスリと眠った。そのあとも二度寝をして起床したのは9時。よく眠れて気持ちが良い。普段は起床後にシャワーを浴びるのだが、やはり夏は日本のように夜にシャワーを浴びる方が良いのかもしれない。

昨晩から泊まっているブリギッテの従姉妹は涼しい下の部屋で寝たのでスッキリとした表情。テラスでの遅い食事のあと2人は12時近くに出ていった。

従姉妹の列車は16時過ぎの発車で、その前にブリギッテの勧める展覧会を二人で観たあと街中のアイスクリーム店で尽きないおしゃべりをするのだとか。なんだかティーンエージャーのようだ。

わたしはおかげで静かな日曜の午後を過ごすことが出来た。(^_^) 1時間ほどの昼寝をしたあとも、先日から読み始めた電子書籍「天上の葦」(太田愛著)を読み進める。なかなかの読み応えでグイグイと引き込まれる。

今年の4月21日にポッドキャスト「ラジオなんですけど」で作者の太田 愛さんが語ったことを聴いてこの作品に興味を持った。わたしは今の日本を外国から見ていて危ういというか、なんだか気持ちの悪い空気を感じていた。このへんのわたしのモヤモヤした気持ちをスッキリと整理して提示している。

国が危ない方向に舵を切る兆しは「報道」と「教育」に顕れる

夕方、アンナが来訪。彼女の住まいが西日で暑すぎるというのでわが家に逃避してきたらしい。一人で退屈だということもあるのだろう。それに食事も作らなくて済むし・・・。^^;

20時半頃に簡単な夕食も終わり、それから寝るまで「天上の葦」(太田愛著)を読み続ける。

体調不良の日に読書三昧

2018年7月23日(月)・曇りときどき晴れ/最高気温23度

7時半起床。

朝から肌がザワザワした感覚があって喉もイガイガする。きっと風邪の軽いものがまだ抜けきらないのだろうと思う。さいわい今日はなにも予定が入っていないのでじっと家の中で過ごすことにした。

余り MacBook Pro 15 に向かっていると眼も疲れてくるので、今日は読みかけの本 師匠、御乱心! 三遊亭円丈 を読了するつもりで読み始めた。これはAmazonの Kindle Paper White という端末にも入れてあって、この端末で読むと眼が疲れないのだ。フォントを自由に大きく出来るので長時間読んでも眼に優しい。 MacBook Pro 15 の液晶とはずいぶん違う。

この本はわたしのかすかな記憶に残っていた落語協会の分離、独立に関するドキュメント風のもので、著者が三遊亭円生の弟子であった円丈という落語家であるのが興味深い。かなり独善的で一方的な書き方ではあるがあの時はそういうことが起こっていたのかというのが分かって面白かった。

最初にこの本が世に出たのがもう40年ほど前のことで、今回は文庫版として再出版されたそうだ。その当時の当事者達のほとんど(円生、小さん、円楽、志ん朝、談志、馬生、円鏡)は鬼籍に入っている今だからこその再出版なのだろう。今回の再販で最後に加えられた、現在も生きて活躍している人たちの意見や座談会を読むとまた違った面も見えてくる。

これを読み終わったあと、今度は友人からお借りしているビジュアルNIPPON 昭和の時代 | 伊藤 正直, 新田 太郎 という大判の本を開いてみた。最初の方には写真家・土門拳の写真が数ページにわたって掲載されている。わたしが数年前に酒田市にある土門拳ミュージアムまで足を運んで見た子供達の写真が懐かしい。土門拳の写真を見に酒田へ |  Mein dritter Blog

その他の内容も昭和22年生まれのわたしにとっては身近に感じられるものが多かった。まだわたしが小学生の頃に姉が読みなさいといって買ってくれた「少年朝日年鑑」という部厚い本のことをふっと思い出した。あの時のワクワクとした気分を思い出す。

これにざっと目を通したあと、これもまた同じ友人が貸してくれた 向田邦子 暮しの愉しみ | 向田 邦子, 向田 和子 という本を読み始める。これも途中までしか読んでいなかったのだ。

向田邦子という作家はわたしの姉も好きな人で何冊か日本から送って貰って読んだ記憶がある。この本のサイズはB5版と呼ばれるもので手に取って読むのに程よい大きさであるが、今のわたしには小さい活字の部分はかなり辛い。いきおい大きなルーペを使って読むことになる。

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それも初めの頃はぎごちなかったけれどすぐに慣れた。これも眼に優しく疲れない。やはり本は良いと思う。

その中に数カ所懐かしい記述があったのでピックアップしておいた。まずは26ページの「海苔弁」。

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これはわたしの小学生、中学生時代の弁当の定番だった。食べるときには冷たくなっていたが醤油のしみ込んだご飯と海苔とのバランスが最高で今でも無性に食べたくなる。

わたし的にはこのデラックス版というのがあって、最後に敷いた海苔の上からもう一度ご飯をかぶせて、その上に醤油をタップリしみ込ませたコロッケを乗せたものだった。当然弁当箱の蓋は中身の厚さで閉まらない。そこを力づくで上からギュウギュウに押さえ、新聞紙に包んでランドセルの本の間に入れるのだった。この弁当を持っていった日は昼食の時間が本当に待ち遠しかった。

次に目に止まったのは82ページの「貝焼き」の写真。

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これを挟む数ページには食いしん坊の向田邦子が取り寄せようとして集めて置いたリストが写真入りで載っている。

「貝焼き」とはわたしの出身地、いわきの名物である。ウニを蛤の貝の中にてんこ盛りにして蒸したもの。私の子供の頃はそれほど高いものではなかったようでわが家でもよく食べていた。

しかしこの「貝焼き」の味が本当に分かったのは、大人になってお酒を飲めるようになってからだった。食べ方はウニの表面に箸のとがった方を突き立てて数個穴を開ける。そこに醤油を垂らし入れてから網わたしの上に乗せて焼くのである。醤油がジュクジュクと熱くなった頃が食べ頃。これを肴に日本酒など飲んだらそれはそれは幸せな気分になれるのだ。

最後に目に止まったのは「向田邦子が選んだ食いしん坊に送る100冊」という項で、わたしが半世紀以上たった今もバイブルのように使っているおそうざいふう外国料理 | 暮しの手帖編集部 という本。

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これは誰にでもお勧めできる。この項でも No.2 の位置を与えられていてちょっと嬉しかった。

夜になって、そういえば姉が送ってくれた VHS のビデオテープがあったと思って探して見たら「向田邦子、没後20年」というテレビ番組を録画したものが見つかった。それをもう一度観たあと22時過ぎに就寝。

「時雨の記」二度目の読了

2018年5月24日(木)・曇りときどき晴れ/最高気温21度

6時起床。

眼が醒めたときには「まだ6時か、もう一眠りするかな」と思ったが昨夜就寝したのが22時過ぎだったから充分に睡眠時間は足りている。そのまま起きて身支度を調えた。

ブリギッテは昨夜遅くまで起きていたようで、今朝はゆっくりと朝寝を楽しんでいた。朝食のあと彼女は買い物へ。わたしは読みかけの本「時雨の記」を読み続ける。

この本は書棚に保ってあったのだが、今のわたしには字が小さくて読むのが辛い。そこでアマゾンで電子書籍版をダウンロードし、iPad Proで読んでいる。テクノロジーの発達した今の時代に生きていて良かった!

ブリギッテが買い物から帰宅するのと入れ違いにわたしはウォーキングに出掛ける。ちょうど読むのに疲れていたときだった。曇って少し蒸し暑い空気だったけれど 10521歩/8.22km を歩いて帰宅。

昼食には昨日作ったカレーを食べて満足。そのあと1時間の昼寝。

午後になって少し太陽が出てきた。「時雨の記」を読了。1度読んだ本の筈なのに全く新鮮だった。

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今回は終盤に出て来る次の詩が心に残った。

花もすみれも在りし日や
爪くれないに鶯の
まだ笹鳴きも恋の夢
都忘れの池水に、みだるる葦の葉ずれさえ
亀 沈みゆく秋愁い
あらざらむ 萩の葉かげのうたたねの
かえらぬ旅にたたんとは
今ひとたびの逢うことも
なくてぞもみじ散りにける
時雨ぞもみじ散りにける

夕食は2人とも余りお腹が空いていなかったからチーズとパン、赤ワインで済ませる。

「屍人荘の殺人」(今村昌弘著/東京創元社)読了。

最近、本格ミステリー小説というジャンルから遠ざかっていたのだが、好意を持って読んでいるブログでのおすすめがあったので電子書籍を購入して読んでみた。そのブログ記事とは

「屍人荘の殺人」(今村昌弘著/東京創元社) – CLASSICA – What’s New!である。

このブログの筆者は音楽評論家(ファン)でもあるし、熱心なサッカーファンでもあるらしい。どちらの部門にたいしても基本的に温かい眼差しをお持ちの方で購読していてとても心が安まる。

で、このミステリー小説の読後感は100%満足とはいかなかった。そもそもわたしは映画でもホラー系のものは嫌いだ。見ていて心臓がドキドキしてくる。

ということはあってもこの本の骨格となっているところはやはり本格的な謎解きであって、ホラー系の話はあくまでも構成上の柱の1本なのだと納得させながら最後まで読んだ。ちょっと昔の謎解き探偵小説への懐かしさを感じさせる秀作。

「蜜蜂と遠雷」のCD

2017年上半期の直木賞受賞作『蜜蜂と遠雷』を先日(7月15日)読了した。この本の内容などはウェブで検索すればすぐに出てくるのでここには書かない。浜松を舞台にしたと思われるピアノ国際コンクールの一部始終である。

とても面白く読んだ。この本の中にはコンクールの一次、二次、三次試験に弾かれる課題曲・自由曲として沢山のピアノ曲が出てくる。知っている曲も多かったけれど中には始めて目にする曲も多かった。

読み終わったあとごく自然な感情として、わたしにとって未知な曲を聴いてみたいと思った。

この本を読んだ人の多くもそう思うらしく市場にはすでに小説に出てきたピアノ曲の全てを収めた CD が出ていると知った。渋谷のタワーレコードにもそのコーナーがあるそうである。

試しにと Apple Musicで検索してみたらなんとそれが聴けるようになっていた。そこで雨に閉じ込められた今日の午後はそれを流しながらゆったりとした時間を過ごす。

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もう一度本を読み返して、これらの曲名が出てきたところでそれらを聴いたら楽しいかなと思ったが何しろこの本はかなり大部である。読了して日が浅い今、もう一度読み返そうとは思わなかった。いつか読み返す日が来たら、その時には音楽をお供に楽しもう。

読みかけの本を読了

2月13日(月)・曇り/最高気温2度

6時半起床。
朝食のあとブリギッテは義母宅へ。今日は義母の歯医者の予約が入っていた。今までだとこれはわたしの役目だったがこれからはブリギッテがやってくれる。ちょっと楽になったかな。(^_^)

外は曇り空でちょっと風もありそう。午後には天候が悪くなる可能性もあると思って11時近くにウォーキングに出掛けた。昨日よりもちょっと長いコースだったがそれでも一万歩にはちょっと届かない。

帰宅してしばらくするとブリギッテも帰宅。昼食は簡単にスパゲッティを茹でて出来合いのソースを絡ませて済ませた。彼女が一緒だと煮込みうどんの出番が減る。彼女はラーメンとかうどんとかの汁物はそれほど好きではない。

そのあとはお決まりの昼寝を1時間。

夕方にようやく「鉞子(えつこ) 世界を魅了した「武士の娘」の生涯」を読了。

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まず、最初にこの本を購入したのだが,その前に原作を読んでおくべきだと思い直し、すぐに下の「武士の娘 (ちくま文庫)」を購入しこちらを先に読んでおいた。原本は英語で書かれていてその当時のアメリカでベストセラーにもなったという。司馬遼太郎が大岩美代さんの日本語訳を賞賛していて、今は電子書籍でも読める。ありがたいこと。

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これは日本を離れて40年になろうとするわたしにはとても興味深い本だった。日本という国を外から俯瞰して眺めることが出来ることで、日本に住んでいたのでは気がつかない多くの面に気がつく。数十年前に書かれたこの本でもその点について触れられていて大いに共感を持つ点が多かった。

現在のトランプ大統領をいただくアメリカと,この本に書かれている第二次世界大戦前のアメリカとには日本を対象にした場合相似形の部分もあったりして興味深い。時代が過ぎても人間の心情にはあまり大きな変化が無いということか。今読んでみて少しも時代の違和感を感じない。

夕食は久しぶりにブリギッテが作る。こうして一日の食事作りを分担するのが良いのかもしれない。まあ、もう少しいろいろと試してみよう。

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日中は爽やか

8月13日(火)・晴れ/最高気温21度

7時起床。朝のうちは曇り空でときどき小雨がパラパラと降ってくる。午前中に垣根を刈りに管理人さんが来ることになっていて、このお天気だと大丈夫かなと不安になった。しかし8時を過ぎる頃には空も明るくなってくる。

管理人さんは8時半頃に来て1時間ほどですっかりきれいに刈り上げていった。そのあと10時頃からわたしはウォーキングに出掛ける。歩き始めはちょっと肌寒いほどだったけれど歩数が増えるごとに身体が温まり気持よく11285歩・95分を歩いて帰宅。

帰宅してシャワーを浴びてスッキリしてからは特別な予定も無い。家の中の掃除は明日にすればよく、街へ出掛ける必要も無い。一昨日から読み始めている Twelve Y.O.: 福井 晴敏 を読み進める。この本は1998年の江戸川乱歩賞受賞作。文体が純文学っぽいところがあってすんなり読み進める感じではないが力作ではある。

いつもの時間にブリギッテが帰宅。夕食は昨日のうちに彼女が作っておいた料理があったのでわたしは電気釜にご飯を仕掛けておいただけだった。

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約50度の低温に設定したオーブンに8〜9時間ほど放り込んでおくだけの手間いらずの料理である。仔牛のすね肉を輪切りにしたものでゼラチン質の骨髄がうまい。

夕食後、彼女は長電話を始めたのでわたしは階下の部屋で静かに集中して本を読み進めることが出来て幸せだった。(^_^;)

読書・料理・運動・酒

5月7日(日)・曇り / 最高気温17度

7時起床。今日は一日中曇り空。ときおり小雨が降ったけれどそれはごく少量。穏やかな日だった。

午前中は日本で買って来た本 わりなき恋: 岸 惠子 を読み進めた。実は今年の本屋大賞を貰った「海賊とよばれた男」に興味があって本屋に入ったのだがその横にこの本があったのだ。岸 恵子のエッセイはずいぶん前に読んだことがあって筆の立つ人という記憶があった。なによりも女69歳、男が11歳下で58歳という高年齢どうしの恋愛・性愛を扱った本というのに惹かれて買ってしまったのだ。

日本にいる間に読み始めて最初の三分の一ぐらいは読んでいたのだが、ドイツに戻ってからはけっこう忙しく、今日になってそれを読む余裕ができた。これまで読んだ部分は2人の出逢いの部分の描写が主で、けっこう読ませるものがあったからそのあとを楽しみにしていたのだが、途中からなんだか妙な展開になってしまって、少し興ざめ。ここが肝心なところなのだが、2人の心の中の描写がやけに性急で会話の調子(文体)が急にそれまでとは違ってしまった。そこまで描かれていた2人が別人のように感じられてしまい違和感が残った。

結局それが最後まで尾を引いてしまい、高年齢層同士の恋愛というテーマの重さは空回り。スカスカした印象のまま読み終えてしまった。この本が女性によって書かれたという点にもわたしは凄く興味を持ったのだったが残念だった。

IMG_5231.JPG12時近くになって急にお腹が空いてきた。どうやら本当にわたしの胃は日本で大きくなってしまったらしい。(^_^;) ちょうどウェブで見つけた記事に「スパゲッティ・ナポリタン」のことが載っていたのを読んだら無性に食べたくなってしまった。例によってクックパッドで検索したレシピ 昔なつかしスパゲッティナポリタン の通りに作ってみた。これが中々の味で本当に昔の味がした。

お腹が膨れたところでiPhone 4Sのタイマーをセットして1時間の昼寝。起きてからすぐに身支度を調えてウォーキングへ。今日は久しぶりに自動車ガソリンの値段を調べようと思ったのでいつもとは違うルートを歩く。時々パラパラと小雨が降ってきたがすぐに止んだので歩くのには支障なし。8723歩・79分

夜になって少し冷えてきた。昨日封を切った日本酒を飲んで、今日は早寝をしよう。

「ミレニウム I」下巻を読了

土曜日・曇り / 最高気温16度

7時半起床。劇場の練習予定では午前中に “Wozzeck” のオーケストラ合わせ、そして夜は “Tosca” の公演があるのだが、そのどちらにも乗っていないわたしは完全休日。シーズン終了(定年退職)までの日もあと10日となった。

ブリギッテも今日は土曜日出勤は無し。一緒に朝食をとったあと彼女はお母さんを連れて週末の買い出しへ。わたしは MBT の靴を履いてウォーキングへと家を出る。

8879歩・76分を歩いて帰宅。この靴の歩き方が大体理解出来たようだ。結論からいえば、これまでのわたしの歩き方とほとんど同じということだ。実はここ一月ばかり前からやや前傾姿勢を取って早足で歩くことを試していたがどうやらこの靴を履いてのウォーキングではそれは間違いらしい。

ちょうど足の土踏まずの部分に柔らかな緩衝材が入っているのが感覚で分かるのだが、そこを基点にして体重を移動させるのが正解のようだ。これだと自ずから歩く姿勢も良くなる。インターネットで検索して出てくる歩き方の動画で歩幅を大きくしないようにという注意もかかとの部分の湾曲の大きさで理解出来た。

帰宅後シャワーを浴びてそのあと「ミレニウム I」下巻を読み進める。お昼を過ぎた頃にブリギッテが買い物から帰宅。それから一緒に昼食を取ったあと彼女はソファーの上で、わたしは窓際の椅子の上で昼寝。

夕食の時間になってもあまり空腹を感じなかったので、生野菜サラダとパンを一切れ食べただけで済ませてしまった。そのあとも読み続け、23時近くになって読了。昨日の日記に書いたようにこの本を読んだのは2回目である。にもかかわらず、とっても面白かった。先日 iTunes でレンタルした映画(ハリウッド版とスェーデン版の両方)を見たのも良い方向に働いたのだろう。映画はスェーデン版のほうが原作により忠実な雰囲気で楽しめた。もう一度レンタルして観てもいいな。

「赤い雲伝説殺人事件」(内田康夫著)・再読

しばらく前から内田康夫の著作集を読み直している。この作家はとにかく多作家でその著作は優に100冊を超えているが友人のおかげでそのほとんどの作品がわたしの本棚に並んでいる。

読み返す前には「読み始めた途端にあらすじを思い出してつまらなくなるだろうな」という不安があったのだが、それがそうでもないことに驚いた。一回目に読んだときに良く読み込まなかったのか、またはわたしの老化現象か、原因は二つに一つなのだが・・・・。(^_^;)

で、先ほど読み終わったのが赤い雲伝説殺人事件 (角川文庫): 内田 康夫 だった。初版が昭和61年(1986年)7月となっている。これが偶然というかなんというか瀬戸内海の寿島での原発誘致に係わった殺人事件なのである。

推理自体はそれほど斬新な物ではないのだが、原発推進派と反対派の葛藤から浮き彫りにされる住民の困惑、欲、きしみなどが今読んでも新しい。現在日本各地に存在する原子力発電所が作られた課程では大なり小なりこの小説に描かれているような軋轢があったことだろう。

昨年の3.11以来わたしの頭の片隅に24時間、巣くってしまって消えることのない原発問題。こんな時にこの本を読んだというのは眼に見えない力が導いたと思わないでもない。